第1回「大工の仕事」西川英俊さん

内保製材の家づくりは、スタッフや職人など、多くの「つくり手」により仕上がります。
そんな職人たちの「想い」をインタビュー形式でお届けします。
どんな気持ちで家づくりに向き合い、どんなことにこだわっているのか。
つくり手のまなざしを、どうぞ覗いてみてください。

しっかりとした構造と、美しい木の佇まいをつくり上げる―多くの職人の手でつくられる感響の家。その中心を担う大工。
今回は現場で丁寧に手を動かす西川大工さんに、家づくりへの想いやこだわりをお聞きしました。(聞き手:広報企画/川瀨)
大工として感じる“感響の家”の魅力は?
“感響の家”では、無垢の木をたくさん使うのでやりがいがあります。
床も枠も自分で加工して仕上げるので大変ですが、新建材を使わず木そのものを扱えるのが、大工として面白いところ。
図面を見て「うわっ、これは難しいな」と思うこともありますが、挑戦できる環境があるのはありがたいです。

そして、そんな家づくりの先には、必ずお施主様がいます。
お施主様とお会いするのは上棟の時が多いんですけど、どう声をかけたらいいんかなって考えてしまうタイプで(笑)。
お施主様から話しかけてくれたり、現場で「ここどうなんですか?」って聞いてもらえると、うれしいし話しやすいですね。

(上棟式の様子)
大工になったきっかけは?
母方の祖父と叔父が大工で、小さい頃からずっとその姿を見て「大工ってかっこいいな」と思って育ちました。
3時になると一緒に一服してお菓子を食べていた思い出も。
高校生の頃は夏休みに現場で掃除や材料運びのアルバイトをさせてもらって、それが楽しくて、そのまま二十歳の時に叔父のところに入って大工になりました。
気づけばもう28年目です。
内保製材との出会いは、独立して1〜2年経った頃。
本庄くん(内保製材アドバイザー)の弟と僕が中学の同級生で、そのつながりから「内保製材で仕事せんか」と声をかけてもらったのがきっかけでした。
それから長いお付き合いになります。
こだわりや大事にしていることは?
家づくりで一番大事にしているのは、お施主様に喜んでもらうこと。
引き渡し式で笑顔を見せてもらえる瞬間は、何よりやりがいを感じます。

(引渡し式の様子)
そのために大事にしているのは、天井板や羽目板は木目がそれぞれ違うので、いったん材料を並べて、色味や木目を見ながら使い分けること。
リビングや玄関など、家の“顔になる部分”には美しい木目のものを使おうと決めています。
お施主様がその違いに気づいてくれた時は、やっぱり達成感がありますね。
それから、現場が散らかるのが嫌で。
“ここで材料を切る。ここで掃除をする”と場所を決めてきれいに保つようにしています。もともときれい好きなんですが(笑)、現場では特に気をつけています。
お施主様が見に来られることもあるし、以前、匠の会で現場美化賞をもらったこともあって、「見てもらえてるんやな」と嬉しかったですね。
これからの目標は?
建築士の資格を活かして、自分で設計した自宅を一昨年に建てました。
「こだわって建てたんでしょ」と言われますが、実際には自分で設計して自分で建てるとなると、つい簡単に、楽な方に…と考えてしまって。
その点、内保製材の家づくりに携わっていると、 “こうしてほしい”と言われたら、難しくてもやってみる。
それが勉強になり、自分の成長にもつながっていると思います。
これからも怪我なく健康に、挑戦する気持ちはずっと持ち続け大工の仕事を長く続けたいですね。

「現場ではイヤホンで音楽を聴きながら作業。今日は懐かしいなと思いながらイエモンを聴いていました」と、作業中の様子を話してくれた西川さん。
自宅ではご家族と猫ちゃん4匹との暮らしで、猫ちゃんのために吊り橋も手づくりされたそう。
「猫が遊んでくれているのを見ると、うれしいですね」と少しはにかんだ様子の西川さんでした。

取材後記
お施主様の喜ぶ顔や猫ちゃんの遊ぶ姿が「うれしい」と話す西川さん。その表情から、丁寧に手を動かす先には、住まう人や猫への深い愛情があり、ものづくりの楽しさが伝わってきました。(広報企画/川瀨)
