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家守り日記 その9 ウッドデッキを長持ちさせるコツって?

こんにちは、カスタマーサポートの藤です。

汗ばむ日も徐々に増えてきて、半袖が心地いい季節がもうすぐやってきそうです。

窓を開けて外の風を感じながらゆったりと室内でくつろぐ。過ごしやすい季節ですね。

 

こんな風に過ごしやすい季節、ウッドデッキで過ごされる方も多いんじゃないかな、と思います。

そうなると気になるのはウッドデッキのお手入れじゃないでしょうか。

今年の春先、メンテナンスでお伺いしたお客様のところで「ウッドデッキは雨が当たると木が腐るんじゃないんですか?」と尋ねられました。

ウッドデッキの雨が当たる部分は雨染みであったり、紫外線も当たりやすく灰白色に変色したり、と庇の下の部分と違って変化がよくわかります。

その変化を心配されての質問だったのですが、雨が当たっただけでは木は腐りません。

木を腐らせるのは雨そのものではなく、「腐朽菌」という菌の繫殖によるものです。

 

腐朽菌は元から木についているわけではありません、風に乗ってやってきます。

空気中を漂っている腐朽菌の胞子が木の上に落下して、条件が整った時に繁殖して木を腐らせてしまいます。

逆を言うと、条件が整わないと腐朽菌は繁殖できないと言うこと。

じゃあその条件って?条件は4つあります。

 

       水   (大気中の湿度85%以上、木材の含水率25%以上)

       温度  345℃ ※最も適しているのは30℃前後)

       空気  (腐朽菌も生物なので酸素が必要)

       栄養  (木材の主成分が腐朽菌にとっては栄養になる)

 

全部すでにあるものじゃないの?と思いますよね。

でも、これら4つの条件は全てそろう必要があります。1つでも欠けると腐朽菌は繁殖できません。

私たちがコントロールできるのは①の「水」であり、湿気です。

ウッドデッキ付近は湿気が溜まらないように工夫しましょう。

 

<工夫1>ウッドデッキの下に物をたくさん入れない。

ウッドデッキの下って、ちょうどいい物置ですよね。

外で使うもので家の中には入れたくなかったり、長くて置き場に困るもの。そんなものを置いておくには格好の場所。

でも、入れすぎてしまうとデッキ下の換気が悪くなり、湿気がこもる原因になります。

以前、十数年前に建築させていただいたお宅のデッキ板を張り替えをさせていただいたことがありました。

庭に向かって大きく張り出したウッドデッキ。雨風をしのぐ庇はなく、デッキ板の再塗装もされていなかったので、「張り替えてしまいたい」というご依頼でした。

状態を確認しよう、とデッキ下を覗いたとこと、畑に使われる竿などがデッキ下に…

出し入れしやすい手前の方ほど多く入れてらっしゃり、空気がよどんでしまったのでしょう、奥の方の大引が腐ってしまっていました。

一度腐った木は取り替えるしかありません。

デッキ板張り替えに合わせて大引も取り替えさせていただきました。

 

<工夫2>ウッドデッキの上に植木鉢などを置く場合は台の上に乗せる。

植木鉢やプランターをウッドデッキの上に直接置くと、底面の部分に風が通らず湿気がこもってしまいます。

台の上に置いて風通しの良い状態になるようにしましょう。

 

<工夫3>水溜まりを作らない。

デッキ板とデッキ板の間は降った雨が下に落ちるように隙間を開けて施工していますが、デッキ板は天然木のため一枚一枚個性があるので、雨水が溜まりやすいところがあるかと思います。

水が溜まっている期間が長いと、その部分から腐食が始まってしまうので、雨上がりの水溜まりは拭き取るようにしましょう。

 

日頃のウッドデッキのお手入れは、以前ブログで紹介したように定期的な水拭きです。

ささくれが気になる場合はサンドペーパーで軽く削ってくださいね。

他にもお手入れで気になることなどあれば、お気軽にお問い合わせください!

 

 

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