藤幸子 自己紹介へ

家守り日記 その7 点検はお客様との大切な時間

こんにちは、総務部の藤です。

暑く感じるくらい暖かい日も多くなり、桜の開花ももうすぐでしょうか。

毎年「お花見に行きたい」と思いつつもタイミングを逃してばかり…。今年こそはお花見に行けますように!

 

さて、「家守り日記 その1」でお話しましたが内保製材ではお引き渡しさせていただいた後5回の定期点検を行っています。(1年目・2年目・5年目・7年目・10年目)

10年目で一区切り、11年目以降は生涯無料点検に切り替わってお付き合いはずっと続きます。

年間で定期点検にお伺いさせていただくお客様は80件ほど。

何回かお伺いしているお客様・初めてお伺いするお客様・工事中からお付き合いさせていただいているお客様、と、様々なお家にお伺いします。

点検もしっかりしつつ、お客様の今のお暮らしを見せていただいたり、いろいろなお話をお聞きしたり、とお客様とのふれあいも楽しませていただいている定期点検。

点検中に嬉しくなったりほっこりしたり、そんな瞬間。今日はそんなエピソードをいくつかご紹介します。 

 

 

お引き渡しの時にお客様にお渡しする「お引き渡しの鍵」。

大工さんが1枚のヒノキの板から削って加工をして鍵の形にして、新築工事に携わった業者さんの名前や各担当の名前が書かれています。

「一同力を合わせて工事をさせていただきました」社長の言葉と共に、お渡しさせていただいています。

お客様の工事中の思いも、内保製材・感響匠の会の思いも詰まった鍵。

その鍵が普段よく目に留まるリビングの飾り棚や玄関に飾られていると、「大切な思い出として大事にしてもらえているんだなぁ」と嬉しくなります。

 

お客様のお家づくりへの深い思いが見えた時も嬉しい瞬間です。

 

ファーストプレゼンの時にお渡しするプランの模型。

きっと箱を開けて見られた時、思い描いていたものが形になっていて「わーっ!」と歓声を上げられたのかな。いろいろ考えたり悩んだりされて、見る前も見た後もワクワクが止まらなかったんだろうな。

そんな風に思えて、笑みがこぼれてしまいます。

 

 

プラン図とパース図を額に入れて飾っていただいているお客様もいらっしゃいます。

額に入れるという一手間を加えてまでお家に飾っていただく、それだけこのパース図を初めて見られた時は感動が大きかったんだろうな。思いを巡らす私も感動してしまいました。

 

どのお客様からもお家づくりに深い思い入れを持っていただいたということ、そしてその思いを継いで今も暮らしていただいていること、それが伝わってきて本当に嬉しいです。

 

 

お客様とお話させていただいていると、建築中の話をお聞きすることもあります。

特に長く現場に入らせていただく大工さんとの思い出話はよくお聞きしますが、みなさんにこやかに話してくださいます。「丁寧に仕事してもらいました」「いろいろ現場のことなど聞いても丁寧に教えてもらいました」などなど。

先日お伺いしたお客様は「端材を大工さんに寸法に合わせてカットしてもらっていた」と端材を利用してお客様ご自身でリメイクされた引き出しを見せていただきました!

 

桐のタンスの引き出しにフロア材と把手をつけてリメイク。

お住まいの敷地内で新築工事をさせていただいていたお客様、よく現場にいらっしゃっていて、リメイクを考えながら大工さんにカットをお願いされていたとのことでした。

特にお気に入りの端材リメイクはこちら、ケヤキの八角手すりの端材をちょっとしたインテリアに。

 

長浜盆梅展で購入された苔玉に添えて、まるで端材がこのために削り出したかのような絶妙なバランスで美しかったです。

点検でお伺いした時は2月末でまだまだ桜は蕾でしたが、「咲きましたよ」と写真を送ってくださいました!

 

 

端材を使って簡単な踏台を作られたり、小さいお子さんがいらっしゃるお家では端材を積み木にしたり、と。

既製品を購入する生活では生まれることのない感性をお家と一緒に育まれてらっしゃるんだな、といろんなお客様のお暮らしを見せていただいて感じます。

 

 

「家が完成して終わりではなく、住まわれ始めるこれからがお付き合いの始まり」

お引き渡し式の時に社長がお話しする言葉です。

「家守り」としてお家を守りながら、お客様のお暮らしを寄り添いながら見守る存在でありたい、と。

そんな思いを持って、これからもお客様のところへお伺いさせていただきます。