皆さんこんにちは
少し秋らしくなってきましたね。
10月は外に出かけるのに良い季節なので先日の3連休も各地でイベントがたくさん開催されていたようですね。
さて、私はお隣福井県で開催されていた「RENEW」というイベントに家族と行って来ました。
このイベントは、“見て・知って・体験する” 作り手たちとつながる体感型マーケット”
と題して、福井県鯖江市・越前市・越前町で開催される、持続可能な地域づくりを目指した工房見学イベントです。
去年、別のイベントで福井を訪れた時に偶然手にしたチラシで初めてこのイベントを知りました。
行きたかったけれど、終わってしまっていたので「来年は絶対に来よう!」と家族と約束して今年は「RENEW」のサイトをわくわくしながら楽しみにしていました。
”紙”に興味があったので「やなせ和紙」という越前市にある伝統的な越前和紙の工房で、「引っ掛け」という技法を体験するワークショップに申し込みました。
「引っ掛け」という紙漉き体験をさせてもらったのですが、初めにベースとなる少し黒っぽい紙を漉いて、そこに金型で作った枠に白い紙の原料を引っ掛け、そっと二つをくっつけることで立体的な柄をつけることができます。
家族が体験しているところを動画で撮ったつもりが、「うまくできるかなぁ…」と心配しすぎて、いつの間にか携帯の角度を下にしてしまっていたようで…
後で撮った動画を見直したら「何を映したん??」という状態に。
足元だけを映してました 笑
ベースと柄をくっつけるところだけは、ちゃんと撮れてました!
くっつけた紙は少し水気を切るため、紙に挟んでトントン押して
乾燥させるために温かいプレートのようなものにくっつけます。
後はしばらく乾くのを待ちます。
待っている間に紙漉きの原料の説明をしてもらいました。
トトロアオイの根っこをつぶして水と合わせたもので、「ねり」と呼ばれる紙の原料。
この「ねり」のおかげで繊維を水中に均一に分散させ、薄く均一な紙を作ることができるということでした。
越前和紙にとってこの「ねり」は命。
不純物を取り除き綺麗になった「ねり」がこちら。
まるで、スライムのように良く伸びて面白い!
熱に弱い特性を持っているため、夏は冷たい井戸水の中に「ねり」の入った桶を浸けておくのだと話されていました。
以前、「冷たい水の方が良質の和紙が漉ける」という話を聞いたことがあり、「冬冷たい水で紙を漉くのは大変でしょうね」と職人さんに話したところ、「冷たい水で漉いた後は、かじかんだ手を暖かいお湯につけるようにしています。それを何度も繰り返して何とかやっていますね。」と言われていました。
長浜の冬も寒いですが、越前はもっと寒いんじゃないかなと想像していたので「大変な仕事だなぁ…」と思ったのですが、そう話してくれた職人さんはとても誇らしげだったのが印象的でした。
そんな話を聞きながらあっという間に20分が経ち、「そろそろ乾いたかな?」と見てみると完成したようです。
貼り付けていた紙をそっとはがします。
破れないか心配で全員が緊張して見守って…
最後、ちょっと取れにくくて焦りましたが、無事取れました!
かわいらしい千鳥模様の和紙ができました。
その後、漆器や眼鏡などの工房見学もして一日たっぷりRENEWを満喫して帰りましたが、帰りの車で「来年も行きたいなぁ…。時間全然足りなかったね~」とすぐにまた行きたい気持ちになりました。
来年も同じ時期に開催されると思いますので、皆さんもぜひ行ってみて下さい!