中嶋孝裕 自己紹介へ

新築現場初担当の上棟日

公開日:2025/10/01(水) 更新日:2025/10/02(木) 現場監督ブログ「建築吉日」すべて

はじめまして工事部の中嶋です。

今年の2月に内保製材に入社して早くも半年以上が経過しました。慣れない工事の仕事でしたが、周りのスタッフの方々に支えられて早く一人前になれるようにと業務に励んでいます。

 

今回は新築現場初担当の上棟のことを綴ります。

今まで何棟かの上棟現場は経験させていただきましたが、6月下旬に初めての新築の現場監督として担当させていただきました。

現地調査に始まり、既存建物の解体、地縄張り、改良工事、基礎工事という流れを組み、上棟前の土台据え工事を行います。

上棟までにもたくさんの工程があり、業者さんとの打ち合わせ、社内での共有事項、図面の確認、見積もりや準備物の発注など、目まぐるしい業務に追われながら先輩社員に教わり、進めてきました。

上棟前には安全祈願式を行います

 

上棟当日、現場に到着した時には養生のためのブルーシートはめくられていて、こちらも軽トラに積んだ備品を降ろしていきます。

朝早くから大工さんたちが土台に柱をたてて準備をしていかれます。しばらくするとクレーン車がやってきます。まるで灰色の牛車ような巨体に、ディーゼルエンジンを響かせ、「よう、あんな狭い道でも入って来られるもんだな」とここまでの道中を思いました。

施主様が来られたのでご挨拶をし、8時から安全祈願式を行いました。今回は棟札が祭壇にたてられていました。棟梁が切り紙を施主様が塩とお酒を持ち、東西北の方角の順にお清めをします。

そのあと棟梁に続いて二拍二礼一拍の拝礼を行います。施主様はじめ一同が作法を行います。「これから上棟が始まるぞ」という思いと共に、安全を願う厳かな気持ちになります。

一同での記念撮影が終わり、朝礼をしていよいよ作業に入ります。

すでに立ててある柱をもとに通し柱、梁などの材料がクレーンで釣られ、差し込まれていきます。

一階の床に通し柱、梁が入り、足場が不安定な中作業が進みます   

一階部分が組みあがりました

一階部分が組みあがったら二階の床を張っていきます

二階の桁が持ち上げられ、クレーンが大活躍!

 

一階の横架材が入れば二階の床組み、柱の立ち上げをして2階の桁が納まってきます。

その間、工事管理として化粧材に保護カバーを取り付け、外周部ボルトのウレタン処理を行っていきます。窓の開口ができたらサッシ寸法をその部分に記入していきます。

ウレタンを吹付熱橋処理を施します こういった細かい処理も工事監督のお役目!

垂木が打ち付けられた大屋根部分 下を見れば怖いよー

外周部の耐力面材も大事な耐震構造の一部

 

しばしまったりと休憩タイム

休憩は10時と15時、昼食を12時にとります。「休憩も仕事の内」というように、張りつめた作業の合間に歓談をすることで雰囲気が和み、コミュニケーションを図る大事な時間です。

 

お昼になるころには棟木、母屋が入り、もう家の形が出来上がっています。

昼からの作業は母屋の上から下までつながる垂木を止め、垂木の上には野地板という屋根を覆う板を打ち付けます。同時に外周部には耐力面材を張っていきます。角の部分や切り欠きの部分がでてくるので、それに合わせて大工さんが丸鋸でカットされます。屋根の部分と外壁の部分を二手に分かれて作業されていきます。

作業が進む中、大工さんが使う釘やビスの段取りや、クレーン車へ材料の玉掛け、材料に梱包されていたビニールやPPバンドなどのごみを集める等、雑務ではあるものの現場の状況を見て臨機応変に動き、気が付いた時は現場の美化を行っていきます。大工さんは「家を形作る仕事」、現場監督はそれを「滞りなくサポートする仕事」として、綺麗な現場がいい仕事をしてもらえることと信じ行動しています。

いつも綺麗な現場を目指して                                      

垂木の次は野地板を施工 

ルーフィングは下葺き材とも呼ばれ、屋根からの雨漏りを防ぐ

 

大屋根の野地板が施工されるとルーフィングをタッカーで止めていきます。これで雨が降っても野地板に雨がかかることは防げます。一部、下屋部分の野地板は未施工でしたが、ブルーシートをかけて雨仕舞をして一日目は終了です。

大工さん、鳶さん、クレーンさん、内保のメンバーの総勢17人で上棟し、家の形が作られました。17時には終礼のため一同、会します。お施主様には一言、安全に一日を終えたことの喜びの言葉をいただきました。一日の上棟を見学していただき、これから人生を長く過ごされる住まいの第一歩を見て頂いたことに感慨深いものを感じました。また職工さん方のたゆまない技術を一丸となり、協力をいただいたことに感謝しました。「大変な仕事やけど、やっていかなあかんな」そう心に思い、初上棟の充足感と安心感で満足し会社までの帰途につきました。

まだまだ完成までのみちのりは続きますが、お施主様によろこんでいただけることを願って日々仕事に取り組んでいます。

またどこかの現場で皆様とお会いすることがあればお気軽にお声掛けください。

一日目の上棟が終わり一安心 でも二日目のことも考えて準備を怠らずに

 

 

 


   

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