川瀨知子 自己紹介へ

長浜曳山祭りの魅力と舞台裏をご紹介

公開日:2026/04/21(火) 更新日:2026/04/21(火) すべてなでしこブログ「ええもんめっけ隊」

こんにちは、広報企画の川瀨です。
新緑が気持ちのいい季節となってきました。長浜では「長浜曳山祭」が開催されましたね。

今回、出番山とご縁がありましたので、役者の目線に触れながら、この祭りの魅力をお伝えしたいと思います。

長浜曳山祭は、豊臣秀吉の時代から続く伝統行事で、約450年の歴史を持ちます。全部で12基ある曳山(山車)のうち、毎年4基が出番となり、各山はおよそ3年に一度その役割が回ってきます。

見どころのひとつに挙げられるのが、子ども歌舞伎ではないでしょうか。
役者を務めるのは、主に6〜12歳ほどの男の子たち。各山組の稽古場では、3月頃から読み稽古が始まり、春休みに入ると振付の先生の指導のもと、朝から晩まで稽古に励みます。

本番が近づくと、散髪や顔そりを行い、神社での祈祷へ。

気持ちを整え、いよいよ祭りへと向かいます。

祭りは毎年4月13日〜16日に行われますが、9日から4日間にわたって行われるのが裸参りです。祭りの成功と役者の健康を願い、若衆達がさらし姿で提灯を掲げながら神社を巡ります。

さらし姿の男たちが「ヨイサー」と掛け声をかけながら(水もかけながら!)歩いていく様子は圧巻です。

13日は、長浜八幡宮での籤(くじ)取り式。出番の順番が決まる大切な場面です。
順番が決まると、この日の夕方に役者の子どもたちは初めて衣装と化粧をまとい、自町での公演に臨みます。

提灯の灯りの中で披露される狂言は、祭りの始まりを強く感じさせてくれます。

14日は、自町狂言の後、長浜八幡宮での奉納狂言へ向かいます。
道のりは1キロ程度ですが、山車は約5トン。これを人の手で「ヨイサー!ヨイサー」と力を合わせ、ゆっくりと進んでいきます。(山車が通る地域では、電線が高くなっているそうです)

山車が動く間、役者の子どもたちは乗っていますが、時間もかかるため小休憩を挟みます。地元の商店などで休憩させてもらうことが多いようです。

役者の子どもたちはかつらを外して一息つき、軽食をとりながらリラックスした様子で過ごしていました。

今回の休憩場所の一つは、情報誌ココチを設置いただいている「旅するスープ」さん。町全体で祭りを支えていることが伝わってきますね。

長浜八幡宮へ山車を納め、夕方になると、長浜八幡宮から自町へ帰る「夕渡り」があります。

提灯の灯りとしゃぎりの音色の中、役者たちが歩く姿はとても優雅で、風情あるひとときです。間近で見られる迫力もあり、見どころのひとつです。

そして15日は、長浜八幡宮での奉納狂言。どの山組にとっても、一番緊張し、気合の入る舞台ではないでしょうか。
ですが、緊張感漂う雰囲気の中でも、役者の子どもたち待機時間にゲームをする姿が見られました。

この見た目と携帯ゲームのギャップがすごいですが(笑)、小学生の男の子なんだなと思い出させますね。

奉納狂言の後は、アーケードなどで何度か狂言を行いながら御旅所へと進みます。


(雨模様だったので山車にカッパをしています)

山車の上からの景色は、普段見ることのできない特別なもの。女人禁制のため、私は写真で初めて見せてもらいました。

「よく見えるよ。友達も先生も見つけた」と話す役者の声も聞こえました。

夜には御旅所に出番山が集まり、提灯の灯りが幻想的な雰囲気をつくり出します。昼間とはまた違った美しさがあり、祭りの奥深さを感じる時間です。


(雨が夜まで降り続きすっぽりとカッパをかぶった山車)

最終日の16日は、自町での狂言や文芸会館での公演を経て、千秋楽を迎えます。

振付の先生や音響、衣装、化粧など、多くの人の手によって支えられているこの祭り。近年では、自町だけでは山車を曳くことが難しく、他の山組や自衛隊、大学生ボランティアなど、多くの人の協力によって成り立っているそうです。

地元企業の協賛もあり、内保製材もこの伝統を応援させていただいています。
長い歴史の中で受け継がれてきた文化が、これからも続いていくことを願わずにはいられません。

今回ご紹介しきれなかった行事も多く、改めて祭りの奥深さを感じました。ぜひ実際に足を運び、その空気感を味わってみてもらえればと思います。最後は祭りの掛け声で終わりますね!ヨイサー!

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