想いを住み継ぐ三世代の暮らし
長浜市S様【暮らしのインタビュー】
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◇長浜市S様邸 2017年12月竣工
◇ご家族/ご主人、奥様、お子様3人、ご両親
築50年ほどの田舎建ちのお住まいを、増築やリノベーションをしながら住み継がれていたS様。
三度目の大改造で生まれ変わったお住まい。現在の暮らしをお聞きしました。
三度目の大改造
もともと昭和48年に祖父が建てていて、築50年近くになります。
一度20年くらい前に父が増築し、8年前、結婚を機に二階をリフォームしたのが二度目。今回が三度目なんです。
父は「また家をさわるんか」と初めは乗り気ではありませんでした。新しく建て直した方が思い通りに出来るだろうと。
でも二度目のリフォームの際、大工さんからこの家の「大黒柱」や「ケヤキ」の話を聞き、「この家を建てた祖父は、いろんな想いを込めたんだろうな」と初めて知ったんです。
古い家でしたが、やっぱりつぶすなんて出来ないなとリノベーションを決めました。
曽祖父の大黒柱
50年前に母屋を解体した際、使われていたケヤキの大黒柱を祖父が「もったいない」と倉庫に残していました。
50年間放っておいた柱は真っ黒。それが製材所で美しくよみがえった時には感動しました。
きれいになった柱をこの家の大黒柱の横に入れてもらっています。
曽祖父の大黒柱、祖父の大黒柱が並んでいるのを見ると、ここに暮らしてきた「家族の絆」を感じることができます。
三世代同居の暮らしの愉しみ
空間が広くなって子ども達も走り回って遊べるようになりました。
母屋と隠居がつながっているので、何かあると、子ども達はすぐじいちゃんやばあちゃんのところに行ったり。
子どもにとってはすごくいい環境だなと思います。
昔は普通だった三世代の暮らし、今は貴重かもしれませんね。毎日がとても幸せです。
こんなに心地よく暮らせるとは
冷暖房の効きが全然違いますね。冬はエアコンとストーブ両方入れても寒かったんです。
部屋も間仕切りをして小さな空間にしないと暖まらないほど。リノベーションの際、ひとつながりの空間にすると聞いて父は大反対。「絶対寒くなる」って。
でも「しっかりと断熱工事をしたら大丈夫」という本庄さんを信じてリビングダイニングキッチンまでひとつながりの大空間に。
結果、エアコン一つで十分暖かく、みんなの居場所が広がりました。
子ども達がカウンターで遊んだり勉強している時に、夫婦はリビングに居る、そういう空間がこれまではなかったなぁと思います。子どもは子ども、大人は大人というように空間が別々でした。
それが、大空間になったことで、家族がそれぞれのことをしていても声が聞こえ、気配を感じられるのがとってもいいですね。
ひとつの空間でいろんなことが出来るようになったのが大きな変化です。
お気に入りのキッチン
みんなの顔が見えるように、キッチンの位置にはこだわりました。
リノベーション前のキッチンは、壁を向いていて家族の様子がわからずさみしかったんです。
今は料理や洗い物をしていても、子どもの様子も良く見えるので安心。
ひとつながりの大空間になったことで、以前はキッチンに立つのがつらかった冬も、どこにいても冷えを感じなくなりました。
キッチンの隣につくってもらったワークスペースもお気に入りの場所です。
ここで保育園の書類を書いたり、ミシンをかけたり。大きな空間の中でも、自分の居場所がきちんとあることもうれしいです。
隠居のキッチンも、とても使いやすくしていただきました。ここにいるのが一番幸せと、両親も喜んでいます。
月に2回友達が来て、料理教室を楽しんでいます。みんなで作って楽しく食べて。
寒い冬も室内は本当にあったかいので、「床暖房入れてるの?」ってよく言われるそう。
あたたかく暮らせるので、体調も良いですね。
ケヤキの温もり~次の世代へ~
祖父が残してくれたケヤキの木材は他にもたくさんあって、製材したらどれも新しい材料のように美しくなり、ケヤキの魅力に改めて気づきました。
自分も次の代に繋げられたらと、新たにケヤキの長い一枚板を選び、家族で囲めるテーブルとワークスペースのカウンターに使ってもらいました。
子ども達はまだ幼いですが、いつかその良さを感じてくれるといいなと思います。
(※上の写真は、「木の家の暮らし」写真展2018の【大賞作品】「欅(けやき)の温もり~次の世代へ~」です)
「木の家の暮らし」写真展はこちらからご覧いただけます
取材後記
「子ども達には生まれ育った家やこの地域を大切にしてほしい」とおっしゃるご主人。代々住み継ぐことで生まれる家族や地域への想いは、深くてあたたかいなと感動し、忘れられない一日となりました。(広報企画:髙山)
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