子どもが成長しても家族が顔を合わせ会話が生まれる暮らし
彦根市鳥居本町
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家のあちらこちらに『隙間』を生むことで、子どもが成長してもお互いの気配を感じることができる。ご主人の特別な想いがそこに詰まっている。
リビングの中央には薪ストーブ。上部は吹抜けになっていて2階の窓からもやわらかい光が入り、どこにいても明るい。
リビング上部にかかる梁は、ご主人が「幼い時によく居座った」と言うおじいちゃんの隠居にかかっていた梁。大正生まれのおじいちゃんの息吹きも残しながら、世代を超えた家族の繋がり強く感じられる家となった。
リビングを中心に和室、ダイニング、階段とひとつながりの間取り。それぞれが別のことをしていても、家族の気配がわかる暮らし。
リビングからつながる和室。障子の窓からは隣に建つ母屋の様子がわかり、互いに安心感が生まれる。
料理しながら向かい合って話せるカウンターテーブル。宿題をする子どもとも、目を見ながらきちんと会話ができる。
自宅で仕事をされるご主人のための書斎。畳敷きにし、時には寝転んで・・・ここからワクワクするアイデアが生まれる。
お父さんのために娘さんが描いた「おとうちゃん社長室」の看板。目にするたびに、子どもたちからの応援パワーを感じる。
おとうちゃん社長室は、一枚板の大きな机とたくさんの書類を置ける本棚。正面の小窓は、キッチンにいる奥さまとの会話も愉しめるように。
階段を上がった2階は、間仕切りのない開放的な空間。少しずつ段差を生むことで、あちこちに居場所ができる。
2階にあるもう一つの本棚。まるで楽しい図書館のよう。
子ども部屋も間仕切りはなく広々と。部屋の上部には隙間をもうけ、子どもが成長してそれぞれの引き戸を閉めても、気配がわかるように・・・と家族の繋がりを意識した。
造り付けの洗面台。引き出し、棚、鏡、すべてご要望にあわせて造ることで、スペースに無駄がなく使い勝手もよい。
腰板張りのトイレ。木製のカウンターで、花や小物を飾って愉しめる。
大容量のウォークスルークローゼットと主寝室を1階に配置。「30年後に住みやすい家」を考え、子どもたちが家から出た後に自分たちの生活がしやすい家。1階で完結できるような家づくりを意識した間取り。
脱衣スペースにも造り付けの棚で、ちょうど良い収納。どこに何を収納するかを考えたらスペースに無駄がなくなる。
玄関の特徴的な手すりは、ご主人が銘木店で見つけ気に入って取り付けたもの。いろんなところに思い入れのある家となった。
特徴
「隙間にもとめた父親のこだわり」
子どもが成長しても、少しでも家族が顔を合わせて、会話が生まれる家にしたい。それぞれが別のことをしていても、互いの息づかいや表情がわかるようにしたい・・・という思いから、部屋の鴨居の上の隙間やリビングから2階につながる階段、料理しながら向かい合って話せるカウンターなどに工夫をしました。
概要
所在地:彦根市鳥居本町
竣工年月:2015年12月
