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先人を敬い、この地で助け合って生きていく
湖北の人たちのくらし。
「私たちの暮らす湖北の地は、西に近畿の水瓶・母なる琵琶湖が控え、東に多様な動植物の宝庫・伊吹山系がそびえる自然豊かな地域です。湖南地方に比べると宅地開発や産業の進出が遅れているとされますが、その分、伝統的な文化や景観が現在に伝えられています。
例えば「オコナイ」。オコナイは、五穀豊穣と集落の安全を祈念する行事で、毎年1~3月頃に開催されます。同様の行事は全国に散見されますが、湖北地方に特に多く、現在でも、なんと400ものオコナイが毎年続けられているそうです。
なぜ、湖北地方には、こんなにもたくさんのオコナイが受け継がれているのでしょう。学術的には様々な理由付けがなされています。けれども、私たちは思います。湖北の人たちの心に先人を敬い、この地で助け合って生きていくという想いが強いからではないかと。
湖北では、なつかしい風景が、今でも見ることができます。
夏にはおじいちゃんがつくったスイカを皆でほおばる。秋には子どもたちまで駆り出されての稲刈りの後は、あちこちの神社のお祭りで豊作を祝う。おじいちゃん、おばあちゃんの時代に見られたこんな風景を、湖北では今でも見ることができます。新しいものも、もちろん上手に取り入れるけれど、伝統的なものも大切に受け継いで地域の人たちと共に暮らしていく――湖北の人々のそんな想いが息づく暮らし。それが湖北の暮らしです。
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地域の住まいは、本来、地域の気候風土や暮らし方にもっとも相応しい形をしているものです。湖北には、湖北に適した家があります。とはいっても、昔ながらの家の造りは、現代の生活においては不便なところも多いのも確かです。
内保製材は、湖北の家のよいところを現代の家づくりに活かします。
ときには積雪が1mを超すこともある、厳しい湖北の冬。そんなときでも、骨太な木材を使用し、シンプルでバランスのとれた架構で建てられた湖北の昔ながらの家は、しっかりと私たちの暮らしと命を守ってくれます。また、深い軒は夏の強い日差しを遮り、冬のやさしく暖かい光を家の中に取り込みます。
幾年の風や雪の重みに耐え、寒暖の差に耐えられることが求められる湖北の家では、歴史と伝統に裏打ちされた三州瓦を使います。三州瓦の色合い、葺いたときの風合いは、どっしりとした木組みの家と湖北の風景に見事に調和します。屋根の勾配は降り積もる雪に対応し、また落ち着いた印象も与えます。
湖北では冠婚葬祭など親族や近所の人が集まって行う行事を「まぜごと」と呼びます。湖北の家にはいわゆる表玄関のほかに裏口と呼ばれる土間があり、オコナイなどのまぜごとの準備に使われるほか、現在では野菜や食品の収納場所などにも使われています。
引き戸は、日本家屋独特の間仕切りの手段。部屋と部屋のつながりや風の流れをつないだり、遮ったり…。引き戸を上手に使うことにより、暮らしに合わせた空間をつくることができます。また、和紙を用いたり、おもてに書や絵画を入れるなど、遊び心を取り入れることができます。
伝統的な床の間に床柱、仏間を備えた内保製材の座敷スタイル。祖先を敬う湖北の人の心を大切にした形です。地元で採れた杉赤の柾や歪を床柱として見せるなど、地元の素材に触れる・見せる提案をしています。










